知りたい
学習の方法や環境のこと
Q.プログラミング必修化で懸念されること
Q.プログラミング教育の目的は?
Q.学生時代に勉強しておけばよかったことは?
Q.大人が勉強する意味ってあるんですか?
学習方法や環境についての悩み
分かりやすく回答します
迷い悩める人への道標 学習方法や環境作りについて
迷い悩める人への道標
従来は専門家が専門家のために解説しているものばかりだった。
その為、初心者や素人が調べてみてもチンプンカンプンにしか見えなかった。
ここでは、初心者及び素人向けに解説します。
Q.プログラミング教育の必修化について詳しく知りたい
A.方針は決まったが、やり方が決まってない (2020年の時点で)
2020年に必修化とのことですが、現場ではあまり具体的な動きはないようです、混乱してそうですね、新型コロナもありますし。
学ぶべきは言語ではなく、伝え方
さて、よく聞く疑問が、「必修化になるプログラミングは、どの言語を覚えたらいいの?」ですね。
名目的な回答は、「プログラミングの概念を教えるので言語は関係ありません」となります。
Eテレとかでやっている「人を動かすプログラム」は理想的な姿です。この教え方が確立すればカンペキですね。
「どうすればできるかな?」って考えてその方法を構築するのがプログラミングです。パソコンを使わずにこういう授業ができたら最高ですね。
理想、手が届くなら理想と言わない
上項で「教え方が確立すれば」と述べてます。確立するまでの間はどうしたらいいかという現実的な話をしてみます。
「人を動かすプログラム」の何が問題かというと、「人が優秀」なのが問題なのです。つまり、プログラミングが不十分でも人が不足分をカバーして上手いコトやってしまうので、プログラミングが間違っていることに気づきにくいんです。
指示に従って崖から落ちる、普通の人ならその前に回避しちゃいますから。
「あんな指示じゃ何したらいいかワカンネーよ」って文句言いながらも上司の命令に従った経験はありませんか?
部下が上手く動いちゃうと、上司の指示は一向に良くならないですよ。
現実的な選択肢でもあり、ひとりでできる学習アイテム
そんなわけで、誰にも平等に「言われたことを言われた通りにしかやらない」コンピュータを使うのが現実的です。
実際にパソコンかタブレット使ってプログラミングさせるでしょう、。
現時点では、「スクラッチ」が用いられると思われます。スクラッチはBASICやC言語とほぼ同じ命令が揃っており、スクラッチに慣れれば別の言語でも書き方のルールさえ把握すればできるようになります。
ただスクラッチは恐らく小学校の低学年くらいだとこれで楽しめるようになるまでは厳しいと思います。
その前にプログラミングの導入としてふさわしいだろう言語は「ビスケット」です。
絵を描き、絵を使ってビフォーアフターを並べるだけでプログラムを作れます。
いずれにせよ、子供向け言語は命令文を打ち込むこと、つまりキーボードを叩く必要がほぼなく入りやすいのが良いですね。
結局、国はどうしたいの?
話を戻しましょう。
2020年に必修化になるプログラミングですが、文科省の方針では「プログラミングという科目を増やしてその授業をすることはない」と言ってますね。
参考:小学校プログラミング教育の手引き
算数や社会化などの従来の科目に、プログラミングの要素を織り込んで授業をすることを目指しているようです。
例えば、「誰でも間違いなく同じ正三角形を描く方法」を構築するって課題を挙げています。
その方法は、曖昧であってはダメで、各々の解釈によって異なってはダメ。
曖昧な表記で都合よく解釈できる法令の条文のようになってはいけません。
そのようにして構築した「正三角形を描く方法」は、三角形を描くためのプログラムと言い換えることができます。
このように、「方法を構築すること」が、まさにプログラミングなのです。
あとは、例えば施設づくりや街づくり、もっと言えば国造り世界作りと、ようするに社会を作っていくうえで、皆が平等に便利で快適に暮らせるようにすることを考えるとき、自分に都合のいいように作ってはダメですよね。
誰かが損しないかな?不便に感じる人はいないかな?
全体的に見れる人、つまり皆にやさしい人を増やしたいと、少なくとも私はそう思います。
プログラミングのテストがあったとしたら
もし、テストにプログラミングの要素が含まれたらどうなるか?
おそらく、文字で書かれた手順書のような文章があり、
「これをフローチャートで表せ」とか、フローチャートの穴埋め問題とかでしょうね。
また逆に、
与えられた条件において、このフローチャートによるとどういう結果になるか?といったフローチャートを読む能力を試す問題もありそうです。
これらは紙で出題されるテストと相性がいいですから。
ですが、パソコン上でプログラムを走らせることよりもフローチャートで表せることの方が重要ですよ。
ちなみに、フローチャートの意味合いをブロックに変えたものがスクラッチです。
プログラミング教育にスクラッチが適している理由がこれですね。
ですが、やはり美術系の教科のように、プログラミングはあくまでも作品で評価すべきです。それも、出来上がった結果よりも「どのような仕組みを考えて、どのような仕掛けでそれを実現したか」というプロセスがいちばん評価させるべきところです。
Q.プログラミング必修化で懸念されること
A.採点しだしたらタイヘン、誰が点数付けられるの?
プログラミングを教えられる教師の数が多いとは思えませんので…、そうなると、マニュアルに沿った教え方、評価方法、採点方法となるのは避けられないでしょう。
これが怖いんです。
採点しやすいものに役に立たないものが多いことは中学高校で英語教育を受けてきた人ならわかるかと思います。
専門用語の羅列、それを知っているか知らないか。採点はしやすいんですよね。
ですが、必要なのは専門用語を知っているかではなく、その意味を理解しているか、使いこなせているかですよ。
採点基準のご機嫌取りのような学習は、点は取れるけど役に立たないってパターンにハマります。
使えるから、使う。使うから、反応を得られる。
英語の場合、外国人と話す機会に恵まれなければ通用するかどうか分かりません。
ですが、プログラミングはパソコンが応えてくれます。間違っていれば間違ったなりに間違った動作をします。
間違ったことを指示してもパソコンは怒ったり機嫌悪くなったりはしないので、失敗を恐れずに失敗を繰り返しながら学ぶことができます。
失敗から立ち上がった人の方が、失敗せずに済んだ人よりも強靭です。
失敗はワクチンです。失敗も免疫にすれば同じ失敗を避けることができます。
現実的には、頭の中で「こうすると失敗するだろうな」とプチシミュレーションを繰り返すと効果的ですね。
Q.プログラム教育の目的は?
A.視野の広さ、思考と懐の深さを鍛える
逆に言うと、視野が狭く思考の浅い人が多い
自分の足元と手の届く範囲しか見えてないのに、大口をたたいたり文句を言ったりするのは滑稽です。
相手がグーで、自分がパーなのを見て、自分が最強だと勘違いしたらチョキにバッサリ斬られますよ。
さて、プログラミング教育の目的は、
①論理的に考えられるようになること
②リスクの意識と管理
これらの基礎を築く、ということでしょうね。
偏った主観ではなく、客観的で公平な視点で物事を見ましょう、それも失敗も含めて全体をしっかりと。
ってことです。
上手くいく方法だけでは、脱落者を増やすだけ
「道路の右側を歩きなさい、家に帰ったらすぐに宿題をやりなさい、10時に寝なさい、三角に食べなさい…」大人からいろいろ言われた記憶もあるのではないでしょうか。
その通りに従って育てば良い学校・良い会社に入り良い生活が送れる、魔法の道筋がそこにあるような気がします。
ですが、案外細い道ですよね。レンガで積まれた階段のように、気が付けば降りることのできない一本橋になっているもんです。
では、踏み外してしまったらもうお仕舞ですか?
安全な範囲、警戒領域、危険区域、アウト
言われた通りに進んでいれば大丈夫でしょうが、人生順調な時ばかりではありません。その通りにできないことも多々あるでしょう。
結局、重要なのは程度です。大人が示す道筋は、安全な範囲の中のどこかです。そこからはみ出たとしても安全な範囲の中に納まっていることがほとんどでしょう。
ですが調子に乗りすぎて踏み外しすぎることもあるでしょう。その場合、なるべく早く安全圏に戻ってくることが必要です。
そして、はみ出しすぎて戻れなくなってしまったら、被害を最小限にとどめる処置が必要です。
何もしなかったらアウトです。
言われた通りにしてない男子を見て、「○○君がちゃんとやってません」って告げ口をする女子は勇み足ですね。他に悪影響が出る場合に、「○○君が危ないです」って連絡をするのが正しいです。
危険度がどのくらいか、っていう「ON/OFF」ではなく「量」で見るようにしたいものです。
プログラムには、エラー回避の仕掛けが必須
世に出るプログラムには、「こうなった場合はエラーだから、それ以上操作しないとか、それ以上動かさない」というプログラムが組み込まれています。
この機能を作り上げるためには、以下のことを知っている必要があります。
・どうなったらエラーか?
・エラーが起こるとどんな影響が出るか?
・エラーはどうやったら直せるか?
・エラーが出ないようにどう予防するか?
エラーになりそうになったら出力を絞ったりして安全側に持っていきます。
人生にそのまま転用したい機能です。
この考え方に慣れておくと、人生がタフでポジティブになりますね。そういう人を増やしたい、って思います。
上手くいく方法しか見てない人には思いつきにくい考え方です。
二つの境界線、3つの領域(安全か危険か、警戒域か)
安全か危険か、すなわちセーフかエラーか、その境界線が1つだけってことはそんなにありません。
エラーとセーフの間には注意が必要な範囲があります。信号で言うところの黄色ですね。
どんなものがあるかどいうと、
・車線/ガードレール:この中を走りなさい/これを超えると落下します
車線をはみ出ると違反ですし危険ですが、車線内に戻る余地でもあります。
・踏切遮断機/電車通過:踏切内に入るな/電車にはねられます
本当に危険な事の手前で警報を発するという見本ですね。
・スローガン/ノルマ:~~しよう/未達はペナルティです
出来てないからスローガンで強要し、ノルマで縛る。別の対策をした方がいい事例。
・道徳/法律:道徳の中で生きなさい/法に触れたらアウトです
法律の範囲内でも道徳の範囲外は警戒領域です。「違法じゃない」は道徳的にアウトです。
・スゴイね!/ダメでしょ!:これができたら褒められる/これをしたら叱られる
「褒められたもんじゃない」って叱られるのは本当は悪い子じゃないって知ってるから。
このように、中間に曖昧な領域やどっちとも言えない領域があります。
この範囲をどこからどこまでにするかって考えて設定することがいかに重要かが解ると思います。
「程度が分かるヒト」に、ならなきゃですね。
Q.学生時代に勉強しておけばよかったことってなんですか?
A.テストの点だけじゃない、ってことを勉強しておくべき
損しないために
みなさん買い物はしますよね?金額は数字です。
レジでお金を払うときにお釣りが間違ってたり割引がされてなかったりといった経験は少なからずあると思います。
その場で「間違ってるよ」と言わないとお金を渡した渡してないの水掛け論になってしまいます。
ザックリいくらぐらい、って計算できるといいですね。
暗算能力を鍛えるというよりは、計算をシンプルにするテクニックを知っていると大分違いますよ。
算数はやはり結構優秀で、みなさん旅行や遠出などすることも多いと思います。
車で出かけているとき、次のサービスエリアまであと何キロ、時速100km/hで走ったら何分後に着ける、のように時間を推定することができますね。トイレの気配を見せる子供にあと何分我慢してと具体的に言えるのは心強いのではないでしょうか。
安全のために
理科や化学も勉強しておく価値があります。理由の一つは、安全のためですね。
例えば、おせんべいの袋とかに入っている乾燥剤をゴミ箱に捨て、その後に水を拭いたティッシュを捨てたら乾燥剤が発熱します。発火の危険性もあったりするので、化学系の危険に対する感度を高めることができます。
他には、ここに置いたら積み上げたものが崩れるとか、ここを踏んだら板が割れるとか、物理的な破損に対しての感度が鍛えられますね。
よりいっそう、楽しむために
知っていると、よりいっそう楽しくなることって多いですよ。
確かに知らなくても生きていけます。目の前で起きている現象を見ても、「ああ、そうなんだ」で受け取って終わり。でも、理屈を知っていることが目の前で起こると、知識と現象の一致が起き脳みそが喜びます。「おぁ、これなんだ!」って。
焼肉が美味しいのはメイラード反応で焦げ色と香りが発生するからだし、ストローを挿しっぱなしのパックジュースを日なたに置いといたら中身が噴き出ていたのはパック内の空気が熱で膨張したせいだし。
知っていても現象を見たことがないとか、当たり前に見ていたものが理に適った化学反応だったとか、知的好奇心がくすぐられて楽しいのは人間の特権ですよね。
冬場の嫌な静電気も、暗闇の中で見るとピカピカして綺麗だったり。
子供が「なんでかな?」と不思議に思う現象の多くが日常の科学でしょう。
答えを解説してあげられないのが寂しい、というよりも、親が自在にその現象を再現できたら、子供は喜ぶんじゃないでしょうか。
面白さを成立させるための必要知識
科学だけでなく、社会や国語も知ってると面白くなることって多いですね。
歴史もののゲームとかで、歴史をなぞってるけど『別の視点から見たもの』に仕上がってたりするものがあります。元の視点を知っていないとその違いに気が付けませんから面白さの逸失利益がもったいないです。
国語というか、文学作品や落語とかも「本当はこうなのに」っていう前提の知識があって面白さが成立するタイプの物って多いですから、いろいろ知っておいた方が人生楽しく過ごせますね。
「今日のサンマ、美味しいね。どこで買ったの?」
「あぁ、目黒行ってきたから。」
ここでニヤリとできたら楽しくないですか?解らない人は「目黒のサンマ」で調べてみよう。
Q.大人が勉強する意味ってあるんですか?
A.バカにされない、カモにされない
自分を一段階上に上げるために必要な勉強だと、現状維持派の人達は「私たちには必要のないことだね~」ってなってしまいそうですが、大人になってから勉強した方が良いことは実は生活の中にも結構あるんです。
それは、大人の世界によくあることで、「美味しい話」の見分け方です。
意地悪な言い方をすると、「カモにされない」ためですね。
だまされないようにするには、どうしたらいいのでしょう?
詐欺にあうとかのレベルの話はそうそうないにしても、世の中には怪しげな商品がたくさん出回っています。
効果の疑わしいものは多々あります。
これらを判断するにはどうしたらいいか?
基本的なことを知っていれば相当分かるようになります。
例えば、
「弊社独自の特許技術を使い、ホニャララに効果あり!」なんて謳い文句の商品があったりします。
すごそうなワード、ホントにすごいか?
特許って、必ずしも優れた技術のことではありません。
簡単に言うと、「この方法はウチが見つけたんだから、よそは使っちゃだめですよ」っていう技術分野の陣地取りなんですよ。
特許庁が認めるこの権利とは、「権利を主張する部分(請求項と言います)」が「世間に知られていない独自性」があり「他社の権利を侵害しない」ことを審査して問題がなければ権利を認めるというものです。
もっと極端に言うと、特許では効果を保証していません。
ちなみに、特許の内容は誰でも調べることができます。→
特許情報プラットフォーム
もし特許取得を売り文句にしているなら、一度調べてみると良いかもしれません。
特許番号や会社名・商品名などで検索できます。
効果の部分では細部まで言及することなく、やたら製造方法や材料で押してくるものもあります。
これは要するに「パクリ防止」ですね。
こんな感じで、重要なのは独自性であって、効果は二の次なんですね。
都合の悪い情報は信じない「確証バイアス」
自分にとって都合の悪い情報は遠ざけ、都合のいい情報を選んで信じる傾向が人間は強いんです。
それを踏まえて、「ご愛用者の声」ってどうなんでしょう。
「購入者全員の声」ではないので、この時点で偏っていることに気が付きますか?
「愛用者」なので、使い続けている人ですね。効果があった人ですよね、良いこと言うに決まってます。
まだ「口コミ」の方が公平ですが、この「口コミ」っだって「自分から発信する人」の言葉です。
第三者が効果のあった人と効果のなかった人を観察して調査するという場合もありますが、実はこれも効果のあった人なかった人を第三者が選んでいる時点で公平性が劣ります。悪意があれば結果を操作でき得る人選びができます。
言い始めたらキリがないですが、どういうことかを知っておくことは良いことです。
証拠やデータが少ないのが普通
いちばん信用できるのはランダム化比較試験のメタ分析です。ですがこれはそんな調査自体がぶっちゃけ少ないですから、知識として押さえておけばいいでしょう。被験者をランダムに2グループに分け、薬と偽薬を投与し、研究者も誰が薬か偽薬か分からない状態で調査する。この研究をたくさん集めてどんな結果になったかを比較するという方法です。調査自体が大変なのがお分かりかと思います。
そもそも、専門機関が調査研究の対象にしないようなことだったら、しっかりした調査結果なんてあるはずがないですよ。
ある程度勉強して世の中が分かってくると、自分の感覚で「おかしくないか?」と思ったことが、よくよく調べてみるとやはりおかしかった、と言う事が結構あります。
自分で判断できる力が誰にも備われば、人を騙そうなんて思う詐欺師も政治家も淘汰されるでしょう。
悪い奴らに美味しい思いをさせないためにも、我々が賢くなった方が良いだろうなと思います。
Q.疑問のタイトル
A.簡単な解説
詳細
一般社団法人ピンタニーニャ・プログラミング学習協会
最後まで読んでいただきありがとうございます